相続のために実家を売却することになった時の話

 先祖伝来の不動産、土地つき家屋敷を売却したのは20年近く昔の話です。売却しようと思ったのは相続の問題が起こったからです。はじめは私が30代半ばのときです。そのときは住宅会社に任せたのですが、途中で私の方からお断りしました。2度目は40代後半のときです。私鉄の系列の不動産会社に頼んだのです。しかし、問題が起こりました。大阪府内でも田舎に位置する場所で、近くの不動産は動いていないから、値段をつけるのが難しいといわれたのです。そこで、すべて不動産会社に任せることにしました。ところで、もう一つ問題が残っていたのです。というのは、昔からの物件なので、隣との境界があいまいなのです。そこで、売却する前にまず、隣との境界を正しく制定することからはじめました。不動産会社が見積もったの金額は約5400万円です。これはほとんど土地の値段だけです。私の方では、いくらで売りたいとか言う希望などはありませんでした。ただ、相場で売れたら、よいと思っていました。
 不動産会社にすべてをまかせてから、実際に売却するまで、約半年かかりました。本当に、不動産を売却するために、実に色々な手続きが必要だと感じたしだいです。まず、相続人が私と叔母だけですが、それ以外にも出てくる可能性があるというので、司法書士に調べてもらいました。その上で、宅地の北隣の地主、西隣の地主、そして、南隣の地主とそれぞれ、立会いの上、境界を決めたのです。何しろ、古い土地なので、権利書などはありません。登記簿には土地の面積が数字で記してあるだけで、図面がないのですから。3人の地主と、まあ無事に境界を決めて、これでやっと片付いたと思ったら、今度は屋敷の中に通っている小さな溝が実は水利組合の所有で、私のものではないということが明らかになりました。つまり、屋敷の面積がそれだけ減るのです。そこで、また、水利組合の幹部と交渉です。水利組合などというものは、昔、屋敷の周囲が田や畑だったころのものだとおもっていたのですが、まだ存在していたのです。それらの交渉は不動産会社、測量会社、司法書士の手助けでなんとか乗り切りました。しかし、かかった費用も馬鹿にはなりませんでした。
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